8月31日(金)臨時オープンいたしました!
臨時オープンのきっかけは・・・
~つくるスペースでの1コマ~
「夏休みの最後にぎゃざで1日中何か作ったりしたい!」
「いいねー!泊まりでもいいよね~」
「1日くらいお風呂入らなくてもいいよ」
「昼はピザでも取ろうよ!」
「じゃ朝7時から夜11時までね!」
子供たちの何気ない会話からうまれました!
その後、話は盛り上がっていき、子供たちからリクエストをもらいました。
急な日程での提案に、んん~みんな来てくれるのかな?親御さんは予定あったりするんじゃないかな?と迷いましたが、そんなに来たい!と言ってくれるんなら!と急遽、臨時でオープンさせていただいたのであります!
子供たちが自分で考えて自分で決めました。
ぎゃざはその熱意に動かされました。しっかり自己主張できたこのタイミングで臨時オープンしないなんて、「作って育む、造育スペース」の名が恥じます!!
では、どんな内容になったのか。見てきましょう!
きょうの自己紹介
当日はいつものこうざのように自己紹介をしました!
今日の質問は「パサパサするものといえば?」
「食パン」
「買ってから二週間後の食パン」
「三ヶ月たった食パン」
〇〇な食パン系。やっぱりパンはパサパサするんだね。笑
「鳥の羽ばたく音!!」
最後に違う角度から来た!
みんなと同じじゃおもしろく無い!と思ったのか長考して答えました。この考える時間が大切なんですねぇ~
つくる時間
今日つくる物は3つ
①流し場の踏み台
②看板の絵
③家!
(本当は①、②の予定だったんですが、子供達の希望により③を追加いたしました。ん~家をどうやってつくろうか。かなり考えました。笑)
さぁつくる物がいっぱいです。
ここで、本日の最大のポイント。今日の大人はお兄さんしかいません!!
(このことは、子供たちにも事前に伝えてあります。)
ということで、お兄さんの中で考えていた段取りはこちら
「①、②をつくり終えてから③をみんなでつくる」
できるだけまとまってみんなで同じことをすれば全体に目が行き届きます。
安全面や進行状況、道具の使い方を見られるからです。
一方、子供たちの考えた段取りはこちら
「①、②、③に各自分かれて、一気につくり始める!!」
ん~~尊重してあげたいのは山々。
しかし、一気にやると目が行き届かない!!
さて、どちらを選ぶ!?
僕が選んだのは子供たちの意見です。
その代わり
「お兄さんはこういうやり方でやりたいんだ」や「〇〇だから自分たちだけではできないかもよ?」などを事前に伝えた上で、行いました。
こういうときは、気付くまで自分の思うままにやらせてあげればいいんじゃないかと思います。
大人になると生きてきた経験上、物事のできるできないが感覚でわかってきますが、子供達はまだ経験がありません。
大人の役目は経験してきた事を“教える”のではなく、子供に“経験できるチャンスを作ってあげる事”だと思っています。
そこで子供たちが自分で気付き、
「あ、できないから教えてもらおう」と思った時に教えることが大切と考えています。
そうじゃないと、子供達は話を落ち着いて聞くなんてしませんからね。笑
と、少し熱くなってしまいましたが、僕はこう考えています。
これは僕が子供の時に大人にされてイヤだった体験からきています。
その体験からずっと「嫌だった事と逆にどうすれば子供の僕に伝わったのか」を自然と考えていました。このコンプレックスやトラウマみたいな経験が、今の造育こうざの基盤なのです。
おーーーっと、喋りすぎました!笑
ということで、子供達の考えた段取りで行ったわけなんですが、結果はというと。
「お兄さん」
「お兄さん!」
「お兄さん!!」
「お兄さん!」
「お兄さん」
呼ばれ続けます。笑
どうやら自分たちだけじゃ出来ないことがたくさんあったようです。
しかし、もちろんお兄さんは一人しかいません。
①~③を全て回っても作業が進まないところがでてきました。
これではいけません。
ここで、お兄さんからみんなにお話と提案です。
「①~③をみんなで一気にやろう!っていう話だったんだけど、お兄さんは一人しかいないよね?だからぜーーんぶ、一人で見れないんだ。
だから、①と②をつくってから、一番大きい③家をつくらない?」
すると、子供たちも
「そうだよねえ」
と、わかってくれました。
自分たちだけの力じゃ作れないとわかったからこそ、伝わったことです。
しっかりと子供の気持ちに寄り添い、考えと行動を尊重しつつ、かつ大人という立場で安全も考慮する。これが僕を含め、大人の役目だと思っております。
子供たちの安全を守るのは大人だけど過保護すぎると、
いざというときに子供が自分で自分の身を守れなくなってしまいます。
子供たちの意見に「やる」「やらない」の2択で考えるのではなく、
「やる」には、どうすればできるか?を一緒に考える事が大事だと思います!
改めまして、再開!
さて、段取りはこちら
「①、②をつくり終えてから③をみんなでつくる」
①か②に分かれ作業を開始します。
①踏み台つくり
②看板の絵
①踏み台つくり
いきなり完成品です。かたじけない。
バタバタして写真を撮るのを忘れてました。泣
途中、子供たちに「お兄さん、写真撮ってる?」と言われてハッ!と気付きました。
ちゃんと見てますねぇ。アッパレデス。
完成した踏み台はコチラ!!
なんと、「ぎゃざ」と書いてくれました!
しかし、ただ書いたんじゃないんです。
よく見てみてください。
これ、全部クギなんです!
僕に見せないようにこっそり製作。
サプライズしてくれました!優しさ感じてます。嬉しさ噛み締めてます。
②看板に絵を描く
ぎゃざの道路側、大きな窓から見える左側に設置する絵です!
今まで飾ってあった絵は「怖い」との意見をもらっていたので書き直しです。
なんとも幻想的な絵になりました。
何人もの絵描きで仕上げたので各々の個性や意見が重なりました。
早速飾ります!
ぎゃざへいらした際には、大きく首を曲げてご覧くださいませ!
③家つくり
さぁ、①と②が完成したのでお待ちかねの「家」つくり!
まずは家の壁から作っていきます。
今回は家の全てをダンボールで作っていきます。ダンボールを太いテープで留めます。
おやおや、どうやら内装から作りたいと言い出しました。内装のソファーを作っているようです。家の大きさがまだ決まってないよー
とりあえず、気付くまで作らせます。
ソファー完成後
「あれ、家がないじゃん!」
あははは!笑
気付きました。ソファーの置く場所がありません。
早急に家の壁作りをはじめます。
家の壁作りは大変。大きなダンボールを一人が支えながら、一人がテープで貼っていきます。協力作業じゃないと作れません。
すると、作業をサボる人が出てきました。
途中がけの家の中で遊んでいます。
遊んでいても家は完成しないので放っておきます。笑
家をつくるのは子供たちの課題なので大人が全て口出ししません。
放っておけば子供たちが自分で解決します。
ホラ、ちゃんと作ってる子たちが声かけをはじめました。
「サボってないでつくろう!◯◯ちゃんはテープやって」
しっかりと指示も出せます。
大人が口を出すのは危険な時だけでいいんです。
写真を撮る僕を写真で撮っています。
写真も撮りたいならカメラを渡します。僕らが写すソレと子供たちが写すソレでは全く目線が違います。
フレーム越しの世界はどうかな?
同じ子が3人いるようにも見える写真。笑
服似てますねぇ~!
(実はこの中の2人は同じ服。)
お、どうやら玄関以外の内部へ続く連絡通路を製作しているようです。
中は入っていきます。
ちゃんと通れますねぇ。
次から次に中へ。
ニョロニョロニョロ。
デテキタ。笑
さぁ、ぎゃざのダンボールハウスが完成しましたよ。
あ、言うのを忘れました。
お入りの際は、お履物をおぬぎください。
土足禁止です。
綺麗に並べられた靴。
相当、家を気に入っているんですね。
玄関も綺麗にしてあります。
マットまで敷いて。
【趣味枠】
~ガンダム世界大会へ応募へ~
コチラは番外編です。
この子は3ヶ月ほど前よりガンダムプラモデル世界大会に向け製作を続けていました。
つくるスペースでも作り続けていましたがあとちょっとの所で間に合わず、
今日中に完成させることになりました!
期限はあと数日。
ということで今日の最終日イベントはガンプラ製作にいそしんでもらいました。
この出場を決意したのも全部この子です。
その決意と熱意に大人が答えない訳にはいきません。
最後までやりきりました!
そして!作品がコチラ
チーム名
「ぎゃざチーム☆◯っしー」
(◯のところはプライバシー保護です☆)
地獄にいる壊れたガンダムたちが天国へ訪れたシーン。
下にいる壊れたガンダムは地獄で鬼にバラバラにされてしまいました。
そんな壊れたガンダムたちの怨念でしょうか。天国へと訪れたようです。
しかし、天国のガンダムもその訪れを歓迎してないようですね。
怒り狂い手を振り上げ威嚇しています。
この物語も本人が考えました。
全てに理由があり作っています。
この想像力を遺憾なく発揮できた作品です。
この想いよ、ガンプラ大会へ届けー!!
~お昼休憩~
今日はお昼をまたぐスケジュールということでお弁当を各自用意。
朝早い中、お弁当をご用意してくださったお母様、ありがとうございます!
お母様なくして今日の最終日イベントはございませぬ!
お昼ごはんは12時頃だね!
なんて子供たちと話していたのですが、11時ごろになると「お腹すいた〜」「あぁ~お腹すいた〜」とうなりだす。笑
食べる時間も自分で決めな、と言うと、一人の子が「少し食べるね。」と食べ始める。これを皮切りに、次々と食べ始めます。笑
腹が減っては工作はできぬ。
ということですね。
お弁当ということでお兄さんがコロッケを作ってきました。みんなに食べて、というと箸が四方八方から飛んで来ました。
んー嬉しい!
大家族かあちゃんの気分ですわ〜
お兄さんはコロッケ以外にも炊き込みご飯を作ってきていたのですが、食べる時間がなくかなり余ってました。
お家が完成後、
「食べる?」
聞くと、食べる食べる食べる!
これまた群がりました。サイコー
お兄「お家の中で食べたら?」
女子5人「いいねいいねいいね!」
女子だなぁ。
女子高生みたいだ。
将来、女子会とかするんだろうなぁ。
女子の片鱗が見えた今日この頃です。
炊き込みご飯はものの数分でカラツポ。
ごっつぁんです!
終わりよければ全てよし。
これにて無事、夏休み最後の臨時オープンも幕を閉じました!!
終えてみて、ほんとうにやってよかったなぁと思います!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!