【岡崎ぎゃざこども造形教室】

『岡崎ぎゃざこども造形教室』CM作ったり演劇したり幅広い表現方法で子供たちの個性を爆発させています。

第20章「ー造育こうざーこの世にない照明の発明者はキミだ!その2」

いつもご覧いただきありがとうございます。

6月21日(木)第20回造育こうざを開催いたしました!(今回も長くなります汗)

前回の様子はこちら。

okagyaza.hatenablog.com

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きょうの自己紹介

今日の質問は。

「雨ってどう思うてる?」です。

この日は晴れ!でしたが、最近雨がつづいていますよね。

これはみんな、どう感じているんだろう?とこの質問を投げかけます。

「濡れると冷たっってなる!」

「水蒸気になって雲になるよ!」

この答えを、5歳の子が言ったのには驚きましたっ。

雨が水蒸気となって、次に雲となって循環される絵本を読んで覚えていたようです。子供に伝わる絵本のすごさを感じさせられました。

 

設計図を描こう!

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まずは

あたまの中で想像したものを、紙に描いてみよう!

得意不得意がありますが、考えをオモテに出すことはとても大事!!

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「難しいよー」と言いながらも、人のを見たり、見本を見ながらがんばって描いています。

もし、人のをマネして描いたって、描いた人が違えば、全く違うものになります。

分からなかったら。まずマネてみる、というのも大事な方法です!

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さささ、みんな作りたくてしょうがないモードをばちばちに感じます。ハイ、お待たせしましたっ!

つくる時間

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照明の土台に取り付ける、コード付きソケットの封を開けるところから、自分でやります。

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そして電動ドライバーでソケットを固定させます。「このあたりに付けたい!」

 

今回、材料はどんなんがあるんでしょう~?

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主にプラスチックです。その他紙や布など燃えやすいもの以外、OKとしています。

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ホースやチェーンなどいろんなカタチ多数。

 

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そして今回のメイン!

プラモデルの廃材パーツです。岡崎市内の心優しいプラモデル屋さんから廃材をいただきました。機関車を作れるほどの立派なものです!!ありがたい限り。。

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こんな感じのカラフルなものも、プラモデルから出たものです。

あと、石なんかもあります!プラモデルを自然の産物(石)と組み合わせたらおもしろそうだなと思い用意いたしました。

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大好きなプラモデルに興奮している子。

「ぼくね、機関車の照明にするからね!ちょっと作ってみる!!」

全部そろってないと思うけどなぁ~、まぁ見ておこう。

・・・。

大人はわかっていても、なにも言わないように心がけています!

大人は生きてきた経験値がありますが、子供たちにはまだありません。

経験は自分自身で積んでこそ意味があります。

だから、危険な事でない限り見守ることが、大人と子供の良い関係性と思っています。

 

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勢いよく中身を広げて作りはじめます。

「おーうこれは先頭だねぇ~」などと独り言のようなつぶやきが止まりません。笑

 

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あっ申し遅れました!

今回のこうざの前日に、改装いたしましたー!

<改装した理由>

・子供たちがトイレ・流し場に行きたい時、いつも入ってはイケナイと言っている事務スペースに入らないといけない環境であったため

・帰り際の忘れ物を減らすため

・もっともっと面白いスペースに変えるため

です!

まだまだ変える部分は多々ですが、少しずつやっていきます!

 

話はもどり。

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今回の取り付けはグルーガンを使います。

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以前こうざでグルーガンを使用した時、グルーガンのちゃんとした置き場がなく、とても危ない状況でしたので!!!

今回からグルーガン置き場を設置し、コンセントスイッチでオンオフがすぐに切り替えられるようにいたしました。

 

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器用に、長いものを次々に取り付けていきます。

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この子は最初から最後まで、自分で書いた設計図を見ながら「このへんに付ける!」と実際に取り付けていきました。これにはアッパレ!意外とみんな、描いた紙をほったらかして、製作に没頭します。設計図を見ながら作るというのは、自分の考えを忠実に再現しようとしている証拠ですね!

 

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お?ガンダムのトンネルが出来ています!!

あっそうだ、今回壊れかけのガンダムの私物も材料に使うことにしました。好きなように使ってくれたまえ~^^

 

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あれ?土台の木が大きくなっている?そうです。

この子は、考えてきたものがとにかく規格外!!

ぎゃざに余っている木で新たな土台を作ると言って作り始めました!!(一生懸命すぎて汗かきまくりだぜ!)

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「あ-あ---!もう上手くできないよぉ、大人の力が必要だー」

遠回しに、手助けを必要としています。が私たちは何もしません。

手助けをして欲しいなら、はっきりと伝えないと伝わりません。

 

こちら側が気持ちをくみとって助ける事は、簡単です。

でも、それでは意味がありません。

気持ちをくみとってもらった子は将来どうなるのか?

自分の意思を誰かに伝える事ができない人になってしまいます。

そうすると、自分のやりたいこともできなくなり、自分の思うように生きる事ができなくなってしまうと感じています。

 

今ままでもそういう子たちを何人も見てきました。

親や祖父母が、子供の気持ちを全部くみ取って、先回りして行動している状況です。

その子はどうなったかと言うと、なにを聞いても自分で考える力がなく「わからない」も言えないほどでした。「お茶がほしい」もろくに言えません。

なぜなら、いつもお茶は先回りされて勝手に目の前に出てくるからです。

「何か欲しい!」「どこかに行きたい!」と伝えたい時は

「のどがかわいちゃった」「〇〇に行きたくなちゃった」など、周りを伺いながら遠回しで気持ちを伝える事しかできません。

 

こんな光景を見た時に、世の中にはこんな家庭やこんな子がどれだけあふれているんだろうと考えました。

 

だから、そんな状況を少しでも無くし「自分で考える時間」をつくり「自分の意思は自分で伝える」ことを造育こうざで教養しています。

 

 

 

 

 

おっと、こんなエラそうに、おせっかいな事を言ってる私たちですが、「どんな立場でそんな事が言えるんだ?!」と思われているかもしれませんので、私たちの考えはどこから来ているのか?を簡単にご説明します。

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岡崎ぎゃざの研究員である樋口・大島は子育てをしたことはありません。

ただ、育てられた経験はあります。(誰しもそうなのですが)

そこにヒントはあるのだと、強い信念を持ってやっています。

さらに、ここ数年で甥っ子や姪っ子が出来たことで、私たちの考えをその子たちで実践していたりします。

 

<教育>って2つの立場があると思います。

・与える側(教育者・親や先生)

・受ける側(子供・生徒)

 

なんでもそうですが、相手の気持ちを考える事が一番大事だよなぁと。

これまで生きてきて義務教育や家庭教育など受けてきたわけですが、教育者は自分の伝えたい事、教えたい事ばかりが先行して、受ける側のことはあまり考えてないなぁと感じていました。

私たちの目線は教育者の立場ではなく、あくまでも子供の目線で考えています。

同じ目線に立たないと心は通じ合えませんからね!

 

話はもどり。

 

どうすれば気持ちを伝えられるようになるか?

簡単です。教育者は待っていたらいいんです。

ずっと、言うまで待っててあげてください。

意外と待つことができない人が多いです。

 

先読みする(教育者)

先回りして行動(教育者)

子供は考える・伝えるタイミングがない

子供に考えるチカラがつかない

 

という「負のサイクル」です。

だから、教育者は辛抱強く、待つだけでいいんです。

自分の力で伝えなければ伝わらない、という環境をつくってあげることが大事だと思います。

 

経験は自分でやってこそ。

経験できる環境をつくれるかどうかだと気付きました。

あくまでも私たちは経験できる環境として、造育こうざを開催しております。

 

それでも、うちの子は伝えられない!場合は

「お茶ほしくなったら言ってね」とか

こうやって伝えればいいんだよ、と導線をつくってあげます。

ここで「わかった!」の返事が聞ければあとはその子次第です。

 

今回、伝えることが苦手な男の子には、この方法を使いました。

「助けて欲しいときは言ってね!そうじゃないと伝わらないよ。」と。

すると彼は「手伝ってください!」と伝えることができました。効果アリです。

伝える習慣がない子は、まずはフォローしながら徐々に。

だんだんと習慣化させられるようこれからも取り組んでいきます!!

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そんなこんなでつくる時間も終盤。

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石に色をぬっていました。

すると

「なにやっているの?」と興味を示してくれた子がひとり。

「わたしもやってみたい」と参戦。影響がでました。

まだまだ経験が少ない子供。大人が「ああすれば?こうすれば?」と言う前に、大人が楽しそうな姿を見せることが一番興味を示してくれます。

色んな影響があるように私たちも作る時間は、一緒につくります。

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次回も引き続きつくっていきます!!

もっともっと自分の納得いくまで作ってみよう!

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<ぎゃざからの希望>

私たちのこうざは、子供たちの自由な発想を出来るだけ実現させてあげたいため、要望により急に絵の具を使ったりすることがよくあります。

なので、

・動きやすい格好

・汚れてもいい格好

でご参加いただけると良いかと思います。

さらに、素足の出ないを履いてきていただけると、嬉しいです、というか安全です。

今回、電動ドライバーやグルーガンを使い、感じたのは足もけっこう危ない!ということです。慣れない道具は危険が伴いますし、木クズが出て踏んでしまう可能性があるんです。

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夏が近づき、暑いし蒸れてイヤがる子も多いかもしれませんが、靴は足を守る大事なアイテムだということに気づかされました。

ぜひともご協力いただけると幸いです。。

 

 

では次回もお楽しみにー!