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3月24日(土)第12回造育こうざを開催いたしました!
「擬音をカタチにしよう!」
今回は“ギオン”というカタチのないモノを自分なりに表現するこうざです。
ねらい
今回のねらいはズバリ「表現力」です!!
擬音とは、音を言葉で表現したものです。
その擬音をさらに物体としてカタチにしようではないか、というのが今回の趣旨。
形のない、抽象的なイメージを形にすることで、その子の表現する力を伸ばすことが目的です。
この表現力が身に付くことで、うまく相手に伝えることができるようになります。
伝え方がわからない場面は子供にとってはたくさんあると思います。
それは、大人と比べて、伝え方のボキャブラリーが少ないからです。
世の中には言葉ではなくいろんな表現方法があることがわかってくれたらと思います。
では、こうざスタート!
「擬音って何?」
まず、飛び出したワードはこれでした。
そりゃそうですよね。
子供たちの間で擬音なんて言葉は口にしないですよね。
ということで
最初は、廃材スポンジを触ってもらいました。
まずは何も言わず、とにかく触ってもらいました。
いきなり答えは言いません。
「このスポンジ触ってみてどんな感じがする?」
問いかけます。
「硬い」「跳ね返る」「吸収しそう」
色んな言葉が飛び交います。
すると「ざらざら~」
お!!出ましたギオン!
「それ!今言った“ざらざら”それが擬音って言うんだよ。
擬音は音を言葉で表現したものなんだよ。」
「あ~~~~~!」みんな納得。
今まで知らず知らずに自分が擬音をつかっていた事に気が付きました。
【次はどんな擬音があるかいっせい調査です。】
〇まずは五個ずつ好きな素材をもってこよう!
ぎゃざにある素材を五つ持ち寄ります。
〇それぞれの擬音を考えてみよう。
音を鳴らしたり、素材の雰囲気からどんな擬音がみんなで想像します。
ピンクのネットをすりすりすりすり
シュンシュンシュンと聞こえたもよう。
でてきた擬音をホワイトボードに書き出します。
擬音を理解しただけあって、大量の擬音がとびだします。
出てきた擬音から
ひとつ気に入った擬音を選びます。
男の子は<ギコギコ>という擬音。
女の子は<シュンシュン>という擬音。
今回は〇〇(擬音)なモノをつくろう!ということで
つくるモノは共通で、何をつくるかはくじで決めることにしました!
つくるものを同じにすることで、同じモノを作っても擬音が違えば、できあがるイスも変わってくると理解できることがねらいです。比較ができると違いがわかりやすいです。
今回は~、イス!
つくる時間
シュンシュンなイスを製作中
シュンシュン・・・。
私たちもシュンシュンと言われると何を想像するだろうと考えるほどのお題。
この子はいかにシュンシュンを表現するのか。
ギコギコなイスを製作中
まさにギコギコと言わんばかりに、糸のこぎりやら電動ドライバーで紙管をきったりビスを打ち込んでいます。
いま、ぎゃざに参加する男の子たちの中で、電動ドライバーが人気急騰中。
機械工具で作ると、つくれるモノも変わってくるし、なにより使うこと自体ワクワクしちゃうよね!
でも、ケガだけは気をつけてね・・・っ!横着はしないこと!
なかなか使ったことのない電動ドライバーに悪戦苦闘。
「ダンボールと紙管はビス(ねじ)ではとまらないぃー」と嘆いていました。
そうこうしているうちにつくる時間が終了。
ギコギコのイスは完成しませんでしたが、ビス(ねじ)ではとまるものととまらないものがあることがわかっただけでも、その子にとって経験という財産になったんではないでしょうか。
完成!
シュンシュンなイス。(というよりはクッションなんだけど・・・と言っていましたが。笑)
中にはペレットという、ビーズのような粒を入れてシュンシュンを表現していました。
これはペットボトルなどのプラスチックを細かく加工したもの。
かわいいキャンディー型で、我々のために作ってくれました。ポっ(#・・#)
ギコギコのイス。
(後日談ですが、ギコギコのイスが完成しなかった子が、ギコギコのイスの続きがしたいとつくるスペースにやってきてくれました。「次は木材を使ってつくる」と、前回の反省を活かしながら新たなチャレンジがはじまりました!あきらめずに完成させてほしいです!このガッツが将来の生きる力になるはず!)
まとめ
みんなそれぞれの擬音でユニークなイスをつくってくれました。
その作品はしっかりと、選んだ擬音にちなんだ作りなっていました。
今回のこうざで自分なりの表現がそれぞれ出ていたなぁと感じます。
この調子で、自分の表現方法を見つけてくれたらと思います!
春休みの中、ご参加ありがとうございました!