私たちはなにかデザインのネタになるものはないかと、いつも探しています。
出かけ先でのこと・・・
とある、商店街を歩いていると
こんなものを発見しました!
80年代の「BRUTUS」です!
はじめて見ました。
私たちがまだ生まれてないときものです。
中身を見ると今は、なかなか目にしないデザインがたくさん。
店主の方にも興味がわき、いろいろと質問してみました。
Q.1この時代が好きなんですか?
A.1すきだよ。この時代は僕が子供だった頃で、一番衝撃や影響を受けたの。
どこか新宿2丁目な雰囲気で、ハキハキとしゃべるその男性店主は、子供のころの心を忘れぬまま、好きなモノを沢山並べてその店を経営されているそう。
Q.2この本も見てもいいですか?
(店主の手元に置いてあった、売り物か、そうでないのかわからないアメ車の本をさしてこういった。きっといいだろうと思いつつ・・・)
A.2ええ、どうぞ。(真摯な口調で、完全にこちらが予想していた言葉をはなった。)
本を見ていると、そこには80年代のアメリカ車がずらり。
紳士で2丁目な口調で、彼は私たちのめくるめくページごとに、キラキラした眼差しで説明をしてくれた。
その話がおもしろい。彼はその年代のカルチャーを熟知していた。
車のデザインの話は特におもしろかった。
ハキハキと動く口からは、アルコールのにおい。
うん、またこれもいいじゃないか。
一杯やってる気分で、私たちは話を聞きつづけた。
聞いている間、観察した。
紳士な口調の彼は、その言葉づかいとは裏腹に、白Tシャツに紫のフリース、下はジャージ、履き物はクロックスの真っピンクと、なんともギャップのある装いをしていた。
目と眉毛の間には、黄色い粉がつもる。不可思議。
きっと彼は、当時のアメリカから輸入されたトラッドな男性に憧れを抱いているのだろう。その姿勢は、けっして装いからは感じられなかったが、彼の放つ一言一言からズトンっと感じ取ることができた。
気持ちはまだまだ80年代に置いてきたまま。
いや、今も80年代として生きているのであろう。
その消えない子供心と精神に私たちは深く感銘を受けたのであった。
(写真:ラジカセを紹介しているランニングシャツの男性)
という、ストーリーを経て、私たちはこのデザインソースを入手したのでありました!