【岡崎ぎゃざこども造形教室】

『岡崎ぎゃざこども造形教室』CM作ったり演劇したり幅広い表現方法で子供たちの個性を爆発させています。

5章「造育こうざー限られたもので表現しようー」

12月21日(木)、第3回造育こうざを開催いたしました!

今回のタイトルは、

「限られたもので表現しよう!~ぎゃざ通貨でチェンジ~」

造育こうざ初!のお金が登場しました。

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ぎゃざ通貨。

今回は、みんなに【100ぎゃざ】を10枚、

合計【1000ぎゃざ】渡しました。

 

ねらい

今回のこうざのねらいはズバリ2点です。

「お金」「限られたものでつくる」

 

特に伝えたいのが

「お金」

なぜかというと、日本の教育ではお金の話は

子供に対してタブーのような扱いになっています。

 

しかし考えてみれば、身の回りの

ペン、コップ、イス、薬、電気に水道、食べ物だって

すべてお金が発生して、存在しています。

 

子供だろうが大人だろうがお金は使います。

ということは、子供でもだれでも立派な消費者なのです。

 

海外の教育と比べるのは賛否あるかもしれないですが

お金の教育をしない国(日本含め)は少数というのが現状です。

いわゆる、いい大学を卒業したからと言って

うまく自分の力を発揮できず、お金が稼げないで悩んでいる人がいるのも納得がいきます。

 

なので、少しでも子供のうちからお金に触れる機会を用意できないかと考え、

まずは自分が使う立場として取り入れました。

 

ルール

・お金は全部使いきること

・買ったものだけでつくること

・持って帰る子は明日から使うこと

・値段が書いてないものは買えない

 

そして今回は共通のもの

「ふでばこ」をつくることを目標にしました。

今からつくる「ふでばこ」を持って帰りたいかどうかを事前挙手制にし、明日から使うなら持って帰れる、という風に約束をしました。 

 

普段はつくるモノを決めずに行うのですが

今回は限られた中で「自分自身が使うものをつくる」ということに重点を置いたので

小学生ならみんなが持っているであろう、「ふでばこ」にしました。

明日から自分が使うものなら、最後まであきらめずに試行錯誤するはずです。

 

まずはお買い物(素材選び)

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はさみ、テープ類など道具も買わなきゃならんのです。

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素材もお値段はピンキリなのです。

 

この道具や素材を選ぶ時間はとっても真剣でした。

最初に、最終的なカタチを想像し、必要な道具や素材を選ぶ。

つくる時間になってから考えよう!というのはなかなか難しいです。

 

やはり限られた素材だと、緻密な計画性が必要です。

 

ではつくる時間スタート! 

 

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小学二年生の男の子は、つくりはじめて手を動かすけど行き詰まり。

「じゃあ、設計図を書こう!」と言って再スタート!

布を手で思いっきりビリビリ~と裂き、設計図に沿って進行中~。

 

(この布を手で裂くというのは、前回のこうざで学んだやり方です!

応用がしっかりと出来ていました。

布ならはさみがいらないのではさみ代を節約できます。)

 

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お~できてきた!

 

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小学三年生の男の子が選んだものは革のハギレと四角いスポンジ。

硬い素材にとにかく悪戦苦闘!スタッフに助けを求めてる彼。

いつも作りながらいろんな発想が思いついたりする子にとっては難しいよね。

 

 

タイムアーップ!

時間内にできた子、間に合わなかった子も終了!

 

 

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作品名「かおふでばこ」

赤い口のところは、赤いものをなにも買っていなかった。だから白いモノに赤く塗ったのだ。自分のできることをフル活用していた。

 

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作品名「わからない」そうだが、物体としての面白さがある。

ブランド品のような高級感のある感じにしたかったから革を選んだというポイントがなんとも納得がいく。

 

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タイムアップ寸前、底には穴が開いていた、このままではペンが落ちてしまうぞ。

そこで、ゴミ箱に入っていた誰かが使ったシールの台紙を貼りつけた。

 

本来はルール違反。自分が買ったものだけでつくるというルールがあるから。 

でも岡崎ぎゃざが作れるのは、ルールを守れる環境だけです。

守るかどうかは、その子自身が自分で決めればいいと考えます。

表現の決定権は自分自身にあります。

普通ならルールは絶対守らなきゃいけないというのがほとんどです。

しかし押し付けたルールはその子の表現ではありません。

 

大きく言うと、人生の決定権は自分自身にあります。

自分自身が決めた人生を歩んでほしい。

岡崎ぎゃざが一番伝えたいことです。

 

なので「ルールを破る」という選択をしたっていいんです!

その子自身が決めたことなら正解なのです。

 

この場所はその選択肢をたくさん用意します。

教育というのは、環境をつくることと考えます。

 

強制されたものは「強育」。強いられた育み。かなと。

 岡崎ぎゃざはこれからも、すべての表現ができる環境を用意いたします。

 

こうざのまとめ

限られたものでつくることは、いつもと違った頭で考えなくてはなりません。

頭をフル回転させて自分の最大限をしぼりだす感覚、こういう経験をくり返すことで自分のできることが少しずつ増えていきます。子供たちにもなんとなくでも感じ取ってもらえてれば嬉しいです。

 

 

次回は1月開催です!

1月から月2回開催予定です。

日程と内容が決まり次第、ブログにて更新いたします。

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